ー電気工事とはどのような仕事?工事内容と必要な資格を詳しく解説ー
- 2024.01.26
電気工事とは簡単にいうと、電気を使えるようにする工事のことです。
日本国内は電気が使われていない場所がないと言えるほど、多くの場所に供給され、さまざまな場面で使用されていますから、電気工事は多岐に渡ります。
では、電気工事とはどのような内容なのでしょうか。
この記事では、電気工事の内容を解説するとともに、電気工事をするための資格についても紹介します。
電気工事とは?
電気工事とは、主に次のような設備を設置する工事の事を指します。
・発電設備
・変電設備
・送配電設備
・構内電気設備
電気は発電所で作られてから、送電線を経て変電所にて電気の電圧を変えたうえで、各所へ供給されます。
発電されてから供給するまでの間に必要となる設備を備え付けるための工事が、電気工事です。
加えて、以下も電気工事に含まれます。
・電車線工事
・信号設備工事
・ネオン装置工事
・照明設備工事
また電気工事は以下の2つに分けられます。
・鉄道電気工事
・建設電気工事
次からは、上記それぞれを一つずつ詳しく見てみましょう。
鉄道電気工事とは?主な工事4つ
鉄道電気工事とは、簡単に言うと電車や駅に電気を送るための工事で、主に次のような工事を行います。
1.駅設備工事
2.線路設備工事
3.架空配電線工事
4.変電設備工事
1.駅設備工事
駅設備工事とはその名の通り、駅構内にある設備の電気工事のことです。
主に以下のような電気設備の設置やメンテナンス、撤去などを実施します。
・エレベーターやエスカレーター
・電光掲示板
・自動販売機
・ホームの照明
また、次の駅の防災機能を強化する電気設備の設置やメンテナンスなどの工事も含まれます。
・消火ポンプ
・スプリンクラー
・消防設備
・排煙ファン
2.線路設備工事
線路周辺にある電気設備の設置やメンテナンス、及び撤去などを行うのが線路設備工事です。
路線周辺の電気設備は、主に以下が挙げられます
・踏切
・信号
・感知センサー
・監視カメラ
3.架線工事
架線とは線路の脇に設置されている、鉄塔と鉄塔の間に張られている電線のことを指します。
電車は、この架線から電気が供給されて動く仕組みです。
この架線の新設や張り替えなどが架線工事です。
4.変電設備工事
変電設備の構築や保守などを行うのが変電設備工事です。
変電設備とは電気の電圧を変える設備のこと。
電力会社から供給される電気は高圧であるため、そのままでは使用できません。
また、鉄道で用いる電気は、一般で使用されている電気と電圧が異なります。
変電設備を通じて適切な電圧に下げてから、供給するために変電設備が必要となるのです。
建築電気工事とは?主な工事4つ
住宅やビル、工場、商業設備、病院などさまざまな設備や建築物の屋内外にある電気設備に関する工事を行うのが、建築電気工事です。
具体的には、以下の工事が建築電気工事に該当します。
1.外線配線工事
2.屋内配線工事
3.冷暖房設備工事
4.ビル管理
では、それぞれどのような工事をするのでしょうか。
次から詳しく見てみましょう。
1.外線配線工事
外線配線工事とは、書く場所へ電気が供給できるよう、電線を設置する工事のことです。
場所によっては、電線が地中に埋め込まれており、これは地中埋設工事と呼ばれています。
2.屋内配線工事
外線配線工事が屋外作業であるのに対して、屋内配線工事はその名の通り屋内での配線工事です。
パソコンや家電などの電気製品が利用できるよう、建物の配管内部に電気ケーブルを張り巡らせる工事です。
また、外線から建物内に引き込まれた電気を書く場所へと送電する工事も含まれます。
3.冷暖房設備工事
冷暖房設備に関する工事で、エアコンの設置や取り外しのほか、エアコンクリーニングも電気工事の一部です。
4.ビル管理
ビル内部にある電気設備の設置、メンテナンス、撤去などが主な工事です。
ビルには以下のようなさまざまな設備があり、作業範囲は多岐に渡ります。
・自動ドア
・エレベーター、エスカレーター
・照明
・防犯カメラ
また、水道や空調などの管理もビル管理の範囲内です。
電気工事は誰が行う?
電気工事は「電気工事士」と呼ばれる国家資格を保有しているプロフェッショナルが行います。
電気工事士の資格は2種類あり、それぞれ対応できる工事内容が異なります。
・第二種電気工事士
・第一種電気工事士
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、600V以下で受電する一般用電気工作物の取り扱いができ、一般住宅や小規模施設の電気工事が可能です。
第一種電気工事士
第一種電気工事は第二種電気工事士が可能な工事に加えて、以下にも携われます。
・ビル・工事などの大規模な施設の電気工事
・高圧の送配電線路での電気工事
また、600V以上で最大電力が500W未満の自家用電気工作物の取り扱いは可能です。
つまり、大規模な電気工事に携われるのは、第一種電気工事士の資格保有者ということになります。
電気工事士の資格を取得するには?
電気工事士は電気工事士試験を受験し、合格すれば資格が取得できます。
まずは第二種に挑戦し、合格した後第一種を受験するのが一般的です。
第二種と第一種、どちらも筆記試験と技能試験があり、両方に合格する必要があります。
筆記試験はマークシート形式で回答し、100点中60点が合格ラインです。
一方、技能試験は事前に候補問題が複数公表され、そのうちの1問が出題されます。
候補問題をすべて練習したうえで試験に望めば、合格可能です。
ただし、持参した工具で課題を行うため、試験の際には必ず工具を用意しておきましょう。
第二種・第一種電気工事士ともに、合格率は約50%前後とほかの国家試験と比べると、比較的合格率が高めです。
尚、電気工事資格の試験には受験資格はありません。
電気工学系の専門学校や大学で知識を学んだ方は、資格取得に有利ですが、そうでなくても合格できる可能性は十分にあります。
無資格で電気工事を行った場合
電気工事は電気を取り扱うため、専門知識や技術が必要です。
一歩間違えると、感電や漏電、火災などの恐れがあり、資格なしに電気工事を行うことは大変危険です。
もし、電気工事士の資格を保有しない物が電気工事を行った場合は、次のように科せられます。
・1年以下の懲役または10万円以下の罰金
まとめ
電気工事とは私たちの日常から切り離せない、電気に関する工事です。
電気があることが当たり前となっている現代では、電気工事は重要な仕事だといえるでしょう。
また、電気工事の範囲は広いため、やりがいのある仕事だという声は少なくありません。
電気工事に携わりたい方は、電気工事士の資格が必要ですが、学歴に関係なく誰もが受験できますので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
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