ー電気工事の仕事内容を紹介!従事するために必要な資格と適性も解説ー
- 2024.02.23
電気工事の仕事に興味があるという方はいらっしゃいませんか。
一言に電気工事といっても、仕事の範囲は広く多岐にわたります。
今回は、電気工事の仕事内容を詳しく説明するとともに、電気工事の仕事をするために必要な資格や適性も紹介します。
電気工事の仕事2種類
電気を使えるようにしたり、電気で動く設備や製品を設置したりする工事を電気工事といいます。
電気はあらゆる場所に供給され使用されていることから、電気工事の仕事は広範にわたりますが、次のように大きく2つに分けられます。
1.建設電気工事
2.鉄道建設工事
次からはどのような仕事なのか、見てみましょう。
1.建設電気工事の種類5つ
建設電気工事とは、ビルや工場など、住宅などの建築物の屋内外にある電気設備に関する工事で、主に次の種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
1.外線工事
2.内線工事
3.仮設電気設備工事
4.冷暖房設備工事
5.ビル管理
次からは、これらの仕事内容を解説します。
1-1.外線工事
発電所でつくられた電気を各所へ届けるまでの道を整備するのが、外線工事です。
例えば、以下のような工事が外線工事に該当します。
・電線や電柱の設置
・地中への電線の設置(地中埋設工事)
・各所への電線の配線
・変圧器の設置
外線工事の仕事内容はさまざまで、その地域の環境や電気を供給する場所ごとに適した工事を行う必要があります。
1-2.内線工事
内線工事は建物内の配管に電気ケーブルを設置したり、電気機器を設置したりするのが、主な仕事内容です。
また、建物内の各場所へと送電する工事や、電柱から建物へ電気を引き込む引込線工事も含まれます。
一般家庭やオフィスビルなどでも施工されることの多い、次も内線工事の仕事です。
・照明の増設
・電気ケーブルの延長
・コンセントの増設
特に、引っ越しや、住宅・ビルなどの建設時にニーズが高まります。
1-3.仮設電気設備工事
仮設電気設備工事は工事現場で行われるもので、電気が通っていない工事現場に電気を引き込み、電気設備を設置します。
工事の開始時だけ施工するものではなく、工事の進捗状況によって、照明や分電盤、ケーブルの増設、または撤去、移設といった仕事も発生します。
1-4.冷暖房設備工事
冷暖房設備工事は、エアコンに関する工事のことです。
エアコンの設置や取り外しに加えて、エアコンクリーニングも冷暖房設備工事に含まれます。
一般的には、最も身近な電気工事でしょう。
1-5.ビル管理
ビル管理は、オフィスビルや商業施設、学校などの建物内にある、水道や電気、空調などのインフラ設備の保守・管理をするものです。
加えて、次のような電気設備の設置、メンテナンス、撤去を行う場合は電気工事が発生します。
・照明
・エレベーター
・エスカレーター
・自動ドア
・防犯カメラ
ビル管理の仕事には、この記事の後半で紹介する電気工事士の有資格者でなくても従事可能です。
しかし、電気工事が伴うため第二種電気工事士の資格を取得している人材は、優遇されるでしょう。
2.鉄道電気工事の種類4つ
鉄道電気工事は、電車や駅に電気を送るための仕事で、主に次の4つに分けられます。
1.変電設備工事
2.架空配電線工事
3.線路設備工事
4.駅設備工事
これら4つの仕事内容をみてみましょう。
1-1.変電設備工事
発電所で作られた電気は高圧のため、そのままでは使用できないうえ、一般的に使用されている電気と鉄道で使う電気の電圧は同じではありません。
そのため、変電設備で鉄道に用いるのに適した電圧に下げる必要があります。
この変電設備の設置や保守、撤去などを行うのが変電設備工事です。
1-2.架空配電線工事
架線とは、線路の脇にある鉄塔間に張られている電線のことで、架線を通じて電気が供給され、電車が動きます。
架空配電線工事の仕事は、架線の新設や張り替えなどが該当します。
1-3.線路設備工事
鉄道の線路周辺にある以下のような電気設備に関する工事が、線路設備工事です。
・踏切
・信号
・感知センサー
・監視カメラ
これらの電気設備の設置や保守、そして撤去などが、線路設備工事の仕事内容です。
1-4.駅設備工事
駅設備工事では、駅構内にある電気設備の設置、保守、撤去などを行います。
駅構内に、次のような電気設備を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
・照明
・電光掲示板
・自動販売機
・券売機
・エレベーター
・エルカレーター
これらの電気設備を使えるようにするのも、駅設備工事の仕事です。
電気工事の仕事をするために必要な資格2つ
これまで紹介してきた電気工事の仕事は、誰にでもできるものではありません。
電気工事の仕事をするためには、「電気工事士」と呼ばれる国家資格を取得しなければなりません。
電気は、扱いを間違えると漏電や火災、感電といった事故に繋がる恐れがあるためです。
では、電気工事士とはどのような資格なのでしょうか。
電気工事士には次のように2種類あり、取得すると「電気のプロフェッショナル」として電気工事に従事できるようになります。
1.第二種電気工事士
2.第一種電気工事士
どちらも筆記試験と技能試験で構成され、筆記試験は100点中60点以上で合格です。
一方、技能試験は事前に発表された候補問題のうち、一つが出題され持参した工具で課題を行います。
第二種と一種で異なる点は、難易度。
一種のほうが難易度が高く、従事可能な仕事の範囲も広くなります。
よって一般的にはまず、二種を取得し、経験を積んだのち一種を受験します。
1.第二種電気工事士
取扱可能な電気工作物:600V以下のもの
第二種電気工事士の有資格者は、一般住宅や小規模施設の電気工事に携われます。
具体的には、スイッチやコンセント、照明の増設、エアコン取り付けなどの工事が可能です。
これらの工事は、ニーズが多いため仕事がなくて困るといったことは少ないでしょう。
よって、二種だけ取得し、一種は受験しないという人は少なくありません。
2.第一種電気工事士
取扱可能な電気工作物:600V以上で最大電力が500W未満のもの
第一種電気工事士の資格を取得すれば、二種で従事可能な仕事だけでなく、大規模施設や高圧の送配電路などの電気工事にも携われます。
「大きな仕事をしたい」「仕事の範囲を広げたい」という方は、二種を取得した後に一種に挑戦すると良いでしょう。
電気工事士の仕事に向いている人
電気工事士は、電気工事士の資格さえあれば誰でも可能で、学歴や年齢を問わずに従事できます。
いわゆる「手に職」の仕事であるため、若い世代だけでなく、ミドル層やシニア層の異業種からの転勤も少なくありません。
とはいっても、すべての人が電気工事に向いているとはいえません。
電気工事の仕事には、正確に設置するために丁寧さが求められます。
電気は取り扱いが難しいため、注意力も必要でしょう。
また、現場によっては重い機材を運んだり立ちっぱなしで作業を行ったりするため、体力も必要です。
電気技術は日々進歩しているため、新たな技術や知識を学ぼうとする学習意欲がなければ、ブラッシュアップが難しいかもしれません。
これらをまとめると、電気工事士の仕事に向いているのは、次のような人です。
・作業を丁寧に注意深く行える
・体力がある
・自ら学ぼうとする学習意欲がある
自分はこれらに該当すると思う方は、電気工事士を目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
電気工事の仕事は資格が必要なうえ、知識や技術、経験、そして体力も必要です。
決して楽な仕事ではないでしょう。
しかし、電気工事は非常にやりがいのある仕事です。
施工が完了し、電気が通ったときや照明が点灯したときには、「感動した」という声をよく聞きます。
また、一般家庭などの電気工事では、お客さまから感謝されるということも多々あります。
常に電気工事のニーズが高いので、将来性もあるでしょう。
電気工事の仕事に興味をお持ちの方は、まずは電気工事士の資格について調べてみることをおすすめいたします。
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