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ー電気工事における配管の種類4つと、それぞれの特徴を徹底解説ー

  • 2024.03.22
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配管とは、オフィスや自宅、店舗にて電話線やLANケーブルなどの配線を保護するための管のことをいいます。

電気工事を行う際に使用される配管は、安全な作業をするために欠かせません。

今回は、電気工事に使われる配管の種類について、特徴や使い方などを解説していきます。

 

電気工事における配管の種類

電気工事で活用される配管は、主に以下の四種類に分けられます。

 

・金属電線管

・金属製可とう電線管

・合成樹脂製電線管

合成樹脂可とう電線管

 

素材が金属か合成樹脂かにより、その特性は大きく異なります。

金属製であれば必ずしも高耐久であるとは限らず、樹脂製であっても必ずしも脆弱であるわけではありません。

二つの素材には、それぞれメリットとデメリットがあります。

 

また、形を変化させることができる可とう性の有無も重要なポイントです。

可とう性が高ければ高いほど、配管の形状を自在に変えることができます。

しかし、直線的な配管などには向いていません。

 

この二つの違いを踏まえ、四種類の配管の特性を、詳しく解説していきます。

 

金属電線管

金属電線管は、金属の素材ですので、曲げたり形を変えたりしにくい配管です。

金属電線管の特性には、以下のような特徴があります。

 

・厚みに応じた特性の変化

・価格が変動する

 

厚みに応じた特性の変化

電気工事で使用される金属電線管は、厚みに応じてさまざま用途に使えます。

配管を厚くすることにより、強い耐久性と耐候性を発揮し、高圧や超高圧などの危険性が高い電線にも使用することが可能です。

 

その反面、薄くすることで軽量化を実現し、耐久力は若干低下しますが扱いやすくなるため、屋内での使用時に金属の強度を活かした利用が可能になります。

 

価格が変動する

厚みに応じて価格が変動するのも特徴です。

溶融亜鉛メッキを施した2.3mm以上の厚い金属電線管、すなわち厚鋼電線管は、同じ長さのものでも費用が高くなる傾向にあります。

反対に、屋内利用向けで比較的薄い薄鋼電線管は、耐候性は低いものの費用は安くなる点がメリットです。

 

金属電線管を選ぶ際の注意点

金属電線管は、その強度と耐久性、および費用が大きく変化します。

そのため、単純に金属電線管であるという理由だけで選ぶと、安全性や耐久性に関して重大な問題を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

厚みにより性質が大きく変わるため、設計時には費用と安全性を考慮し、使用環境を前提にした最適な選択をしなければなりません。

 

金属製可とう電線管

金属配管は加工しにくく、曲げるのが難しいという特徴がありますが、可とう性を持たせて曲げやすくした製品もあります。

可とう性を持つ金属電線管は「金属製可とう電線管」と称され、電源ボックスや機器への接続部分に適した電線管です。

この配管は、火災時に有害ガスの発生が少ないことと、電気工事において施工のしやすさが主な特徴となります。

 

火災時の有害ガス放出が少ない

施工がしやすい

 

火災時の有害ガス放出が少ない

可とう性と聞くと樹脂を思い浮かべる方も多いようで、実際に合成樹脂製の配管が使用されることもあります。

しかし、合成樹脂製の配管は、有害ガスの放出が多いというのがデメリットです。

 

それに比べて、金属製可とう電線管は、火災時でも有毒ガスが出にくいという特徴を持っています。

なぜ有毒ガスの発生が抑えられるかというと、耐火性に優れる亜鉛メッキを施した金属製の管を使用しているからです。

樹脂製配管が溶けるリスクがあるのに対し、金属製可とう電線管は超高温にならない限り溶けることはありません。

 

施工がしやすい

金属製可とう電線管は、直線に戻すことは少々難しいものの、曲げる作業は非常に簡単です。

通常の金属電線管では難しい機器接続部分の配管作業も、金属製可とう電線管を用いることで、効率良く迅速に施工が可能となります。

 

加えて地震が起きた際も、振動によって外れにくく、むしろ振動を吸収する防災性能に優れている点も大きな利点です。

実際、地震発生時のねじれに対する防災対策として「エキスパンションジョイント」を設ける際に、金属製可とう電線管を使用することも珍しくありません。

 

金属製可とう電線管の現行規格

日本産業規格(JIS)にはかつて、二種類の金属製可とう電線管が定められていました。「一種金属製可とう電線管」と「二種金属製可とう電線管」という分類です。

 

時代の変化にともない、「一種金属製可とう電線管」はJIS規格から削除されました。

この変更により、現在では「二種金属製可とう電線管」が市場で主に用いられる規格となっています。

 

合成樹脂製電線管

樹脂素材の電線管である合成樹脂製電線管は、電気工事において欠かせない配管の一つです。

合成樹脂製電線管は、主に硬質塩化ビニルを使用した配管で、金属製の配管と比較して耐衝撃性や耐候性、耐久性はやや低いものの、以下のような特徴があります。

 

・耐腐食性に優れる

・軽量で扱いやすい

・安価で加工しやすい

 

耐腐食性に優れる

合成樹脂製電線管は、金属製の配管とは違い腐食しません。

樹脂製であるため、金属材料に比べて耐腐食性に優れている点が強みです。

さらに、電磁誘導による発熱や損失の心配もありません。

 

軽量で扱いやすい

合成樹脂は、金属と比べて非常に軽量です。

薄くて軽いとされる金属製のねじなし電線管(E型管)よりもさらに軽く、扱いやすい特徴があります。

一度に大量の配管を室内に運び入れることも可能です。

 

安価で加工しやすい

合成樹脂製の電線管は、金属製のものと比較して切断や曲げなどの加工が容易である点が特徴です。

この加工のしやすさは、電気工事の効率を向上させます。

さらに、金属製の配管よりも価格が安いため、予算に配慮した施工が可能です。

 

合成樹脂可とう電線管

合成樹脂製のなかでも特に柔軟性を有するのが、合成樹脂可とう電線管です。

合成樹脂可とう電線管は、強度で劣る部分があるものの、以下の特性を持ちます。

 

・加工がしやすい

・磁性を持たない

 

加工がしやすい

合成樹脂可とう電線管は、その軽さと柔軟性により、カッターでの切断も簡単です。

そのため、工具の搬入や重機による運搬の必要がなく、施工の手間が軽減されます。

合成樹脂可とう電線管は加工がしやすいため、非常に便利です。

 

磁性を持たない

合成樹脂可とう電線管は磁性を持たないため、金属製電線管で必要とされるボンディング(磁力をなくすための加工)が不要です。

これは、合成樹脂可とう電線管を使用する際の、大きなメリットといえます。

 

まとめ

今回は、金属と樹脂による違いと、可とう性の有無を含む電線管の種類について、四種類の配管をご紹介しました。

電気工事に応じて必要な部材や施工手法が変わるため、各電線管の特性をよく理解し、適切な施工をすることが重要です。

 

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